かばんの神様のとこ。
「鞄の神様」と称される植村美千男さんのところへ行ってきた。
どこを切り取っても絵になる工房。楽しい。
(植村さんは豊岡のカバンストリートで鞄の修理をされている方)
先日お電話した時お身体の具合が良くないっておっしゃっていたので「お身体どうですか?」って聞いたら「あ、いやいや、一週間ハワイに行ってからちょっと疲れただけだよ」って。え、80歳を超えていらっしゃるとは思えない。ハワイに行ってぼーっとしたり、みんなの鞄を見たりしているんだって。植村さんは今で言うキャリーバッグを多く作ってきた人。昔は実際に自分で試作した鞄を持って世界を旅したんだそう。
1年くらいは自分で持って使い心地を試さないとわからないよって。当たり前なんだろうけど、それができているか、自分に聞きたい…。私だってものづくりしている一人だもの。
今日はちょっと取材をさせてもらうって、それしか言ってないけど、色々準備してくださっていてそれもすごいなと思う。
取材に慣れてるっていうんじゃなくて、相手の気持ちを読んでる感じ。
「修理するときにちょっとオリジナルを加えて、世界に一つの鞄にするんだよ。この人はこんな色が好きそうだって思ったらその色の革を内側に貼ったりね」って。
確認しないんですか?って聞くと「確認はしない、革を貼ります。あとはお任せください」とだけ言うんだそう。
もちろん、その人だけに見える部分だったりするんだろうけど、嬉しいと思うこういうサプライズは。そしてまた愛着が湧くよね。そしてやっぱここでも読む。
植村さんは読む人だ。人の気持ち、これからの時代のこと。そしてすぐに行動する人。かっこいい。
最近、ものづくりについて本当にいい仕事だなと思う。だって一生その人と共にいるもの、そしてそのあとも引き継がれるかもしれないもの。
それがあることで嬉しくなったりするもの。思い出が積み重なってくものっていいよね。アーーーそんな仕事っていいよねえーー!(叫びたい)
私もそんなもの作りたい、いや作る。それがこれから目指す最高の仕事でしょ。